Venus Optics製の超広角レンズ『LAOWA 12mm F2.8 Zero-D』が日本国内での販売が決定しました。
取扱いをするのは『サイトロンジャパン』ライフルスコープや双眼鏡を取り扱っている会社のようです。
気になるレンズの性能について紹介します。
LAOWA 12mm F2.8 Zero-D
LAOWA 12mm F2.8 Zero-Dはkicksarter(Ultra Wide Angle Lens with Zero Distortion, Laowa 12mm f/2.8 by Venus Optics – Laowa — Kickstarter)でも出資を募集していたレンズです。
出資金額の目標1万ドルのところ、67万ドル近くの出資を集めた人気のプロダクトですね。
レンズの特徴は12mmという超広角の画角を持ちながら、F2.8と明るいこと。
またレンズの『Zero-D』(ゼロ・ディストーション)という名前のもあるように歪みを極めて抑えた設計になっているようです。
気になる性能は?
出典:(Pre-Order) Laowa 12mm f/2.8 Zero-D | LAOWA Camera Lenses – Venus Optics
メーカーページより拝借。F2.8-F22までのMFレンズです。CPUの接点もないので、EXIFも残らないです。
レンズは10群16枚の構成で3枚が異常分散レンズ(上図緑色のレンズ)、2枚が非球面レンズ(上図赤色のレンズ)を使用しています。
歪みや色収差を抑えるために、結構贅沢な構成です。
マウントはキヤノンEF、ニコンF、ソニーA・Eマウント、ペンタックスKマウントの5つ。
フルサイズ機を出している主要メーカーでは問題なく使用できますね。
個人的にはレンズ重量が610-650g(マウントによって若干変動)という軽さなのはポイント高いです。
結局買いなの?
単体の性能だけをみれば、実売14-15万という価格を考えても十分買いですね。
ただし、使いかたによっては他のレンズの方がいい場合もあります。
比較対象になりそうなのは各マウントで以下のレンズになります。
キヤノンEFマウント
- Canon EF11-24mm F4L USM:実売35万円前後。フルサイズ用最広角ズームレンズ。AFレンズ。
- Canon EF16-35mm F2.8 L III USM:実売23万円前後。AFズームレンズ。
- Canon EF16-35mm F4L IS USM:実売12万円前後。AFズームレンズ。
- Canon EF17-40mm F4L USM:実売8-9万円前後。AFズームレンズ。
- Canon EF14mm F2.8 L II USM:実売22万円前後。超広角単焦点。AFレンズ。
- SIGMA Art 12-24mm F4 DG HSM:実売16万円前後。AFレンズ。
- SIGMA 12-24mm F4.5-5.6IIDG HSM:実売7万円前後。価格を抑えた超広角ズームレンズ。AFレンズ。
- TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD:実売10万円前後。AFレンズ。
- SAMYANG 14mm F2.8:実売4万円前後。MFレンズ。
ズームレンズを中心にラインナップが豊富なのがキヤノンですね。フルサイズ用レンズとしては最広角のCanon EF11-24mm F4L USMのようなレンズがあるのが強みですね。
ニコンFマウント
- AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED:実売20万円前後。超広角ズームレンズ。AFレンズ。
- AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED:実売8万円前後。AFレンズ。
- AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR:実売11万円前後。AFレンズ。
- Ai AF Nikkor ED 14mm f/2.8D:実売21万円前後。超広角単焦点レンズ。AFレンズ。
- SIGMA Art 12-24mm F4 DG HSM:実売16万円前後。AFレンズ。
- SIGMA 12-24mm F4.5-5.6IIDG HSM:実売7万円前後。価格を抑えた超広角ズームレンズ。AFレンズ。
- TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD:実売10万円前後。AFレンズ。
- SAMYANG 14mm F2.8:実売4万円前後。MFレンズ。
発売から現在まで多くの人に愛されるAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDを筆頭に評判の良いレンズが多いですね。
ソニーA/Eマウント
- Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS:実売13万円前後。Eマウント用超広角ズームレンズ。AFレンズ。
- Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSMII:実売22万円前後。Eマウント用。AFレンズ
- Batis 18mm f/2.8:実売25万円前後。AFレンズ。
- SIGMA 12-24mm F4.5-5.6IIDG HSM:実売7万円前後。価格を抑えた超広角ズームレンズ。AFレンズ。
- TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD:実売10万円前後。AFレンズ。
- SAMYANG 14mm F2.8:実売4万円前後。MFレンズ。
Aマウント・Eマウントで若干使えるレンズが異なります。
ペンタックスKマウント
- HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR :実売20万円前後。AFレンズ。
- SAMYANG 14mm F2.8:実売4万円前後。MFレンズ。
ペンタックスに関しては結構比較対象が少ないですね。
比較するポイント
ほとんどのレンズが14mm〜という画角なので、12mmという画角が欲しいのであれば、買いですね。
後は、AFの有無もポイントになります。超広角であれば、被写界深度も深いのでMFでも問題ないとは思います。
ただし、AFによるピント合わせの正確性・撮影のテンポの良さが必要な場合はAFレンズを選択した方が良いでしょう。
まとめ
サードパーティー製のレンズの中では強気な実売14万円程度という価格設定ですが、それに見合うだけのレンズではありそうです。
発売されたらぜひ一度触ってみたいですね。
上のメーカーページでは作例などもアップされているので、興味がある人は確認してみてください。
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