以前、ニコンのレンズスペックの見方を以下の記事で紹介しました。
今回はキヤノン編ということでキヤノンの純正レンズのスペックに見方を紹介します!
マウントの種類
キヤノンでは現在(2016年10月時点)2種類のマウントのレンズを主に製造販売しています。
1つ目が【EFマウント】。これはキヤノンの一眼レフEOSシリーズ向けのレンズマウントです。
2つ目が【EF-Mマウント】。これはキヤノンのミラーレスEOS M用のレンズマウントです。
※他にも、動画用のシネマレンズなども販売しているんですが、一般的ではないのでここでは割愛します。
EFマウント
EFマウントは1987年に発売されたフィルムカメラEOS650に初めて採用され、それ以降のキヤノンの一眼レフのマウントとして様々なレンズが作られています。
キヤノンは元々FDマウントという規格でレンズを作っていましたが、これ以後EFマウントに切り替わったため、現在の一眼レフでは1987年以前のレンズは使用ができなくなっています。
ただ、マウントを切り替えたことで時代に即した機構を取り入れつつ、従来よりも明るいレンズを製造できるようになったそうです。
EF-Mマウント
2012年に発売されたミラーレスEOS Mに初めて採用されたマウントです。
持ち運びや撮影の軽快さを考えて設計されています。
レンズに書かれている文字の読み方
EF24-70mm F2.8L II USM
このレンズを例として見ていきます。これをそれぞれ部位ごとに分けると下のようになります。
[EF] [24-70mm] [F2.8] [L] [II] [USM]
では、順を追って説明していきます。
- EF…マウント名です。EF-Mマウントは[EF-M]と表記されます。他にも[EF-S]という名前がついたレンズがありますが、これはEFマウントのレンズなんですが、APS-C(kissとか)専用のレンズになります。
- 24-70mm…レンズの焦点距離です。24-70mmのように間にハイフンが入る場合、24mmから70mmまでズームが出来るという意味です。
- F2.8…レンズのF値です。このレンズはズーム全域でF2.8が最小絞りのレンズということになります。F3.5-5.6と書かれているレンズの場合は広角側でF3.5、望遠側でF5.6が最小絞りという意味です。
- L…キヤノンのレンズの中でも高級なレンズ、いわゆるプロ用レンズとして販売されているものにはこの[L]の文字がついています。ちなみにLはラグジュアリーの頭文字らしいです。また、Lレンズにはレンズの先端に赤ラインが入ってます。(ニコンのナノクリレンズの金ラインみたいなもんです。)
- II…第二世代のレンズという意味です。
- USM…超音波モーターによってAFを駆動するレンズです。他にはステッピングモーターを使った[STM]があります。
このレンズの場合、24-70mmのズームレンズで最小絞りがF2.8の超音波モーターを採用しているレンズという意味になります。
このレンズにはついていませんが、手ブレ防止機構が付いている場合[IS]と書かれます。
ここだけ抑えておけばOK
キヤノンのレンズはEF・EF-Mマウントという比較的新しい規格で製造されているので、ニコンに比べて表記がだいぶ簡単になっています。
ニコンの場合は使えるレンズを探すためには、新しいレンズを買うか自分で調べるしかないんですがキヤノンはEF・EF-Mマウントであれば、ほとんど問題なく使用できます。(現行のレンズだとAFが付いてないなんてこともないですしね(笑))
1つだけ注意点があるとすれば、APS-C用のEF-Sレンズはフルサイズ機では使用できないことぐらいでしょうか。マウントには装着できるんですが、レンズのイメージサークルが小さいので、一回りケラレた感じになってしまいます。
今はAPS-Cの一眼レフを使っているけど、今後フルサイズに買い換える考えの人はEFレンズを買うようにするのをオススメします。
まとめ
ニコンよりもだいぶアッサリしてますが、キヤノンのレンズの文字・記号の見方を紹介しました。
正直、キヤノンに関してはほとんど難しいことがないので、気になったレンズを買っちゃうのが一番いいかもしれません(笑)
ぜひ、レンズ選びの参考にしてくださいね!
ニコン編はこちら!
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