カメラ雑誌をみているとレンズのレビューなどに、焦点距離:23mm(35mm換算35mm)などと書かれているのを目にすることはありませんか?
これを見ただけでは正直なんのこっちゃって人かなり多いと思います。
今回はそんなよくわからない35mm換算についてわかりやすく解説します。
○○mmってそもそも何?
一眼レフやミラーレスを買ったときについてくるレンズを見ると一眼レフなら18-55とか、ミラーレスなら14-42などの数字が書いています。
これは焦点距離と呼ばれるものです。焦点距離はレンズの中心からカメラのセンサーまでの距離を表しています。
どの部分がレンズの中心にあたるかといった話は理系的な難しい話になるので、ここでははぶきます。
気になる人はwikiとかで見てみてください。
ちなみに数字が小さいほど広角、大きいほど望遠のレンズになります。
カメラのセンサーサイズ
35mm換算の話をするためには、デジタルカメラのセンサーについて知っていた方がわかりやすいです。
まずはじめに、一眼レフ・ミラーレスに使われるセンサーを紹介します。
35mm判
デジタル一眼レフでフルサイズと呼ばれるものが35mm判と呼ばれています。
センサーのサイズは約36×24mm。
これは、ライカで使われていたフィルムのサイズが基になっています。
圧倒的なシェアを誇ったフィルムサイズなので、デジタル全盛期の今でもこのサイズのセンサーが焦点距離を考えるうえでの基準になっています。
キヤノンでは、1D系・5D系・6D,ニコンでは、D1桁機・D3桁機(300系・500を除く)、ソニーではα7系などのカメラにこのセンサーが採用されています。
基本的にはハイアマチュア~プロ向けのカメラがほとんどです。
APS-C
入門機~プロ向けまで多くの一眼レフカメラで採用されているセンサー。
カメラメーカーによってセンサーサイズに若干の差があり、キヤノンは約22.5×15mm、その他のメーカーは約24.0×16mmとなっています。
3.マイクロフォーサーズ
多くのミラーレスで採用されているセンサー。サイズは17.3×13.5mm。
マイクロフォーサーズの前身として「フォーサーズ」という規格がありますが、こちらも同じサイズです。
この規格を採用しているメーカーはオリンパス、パナソニックなど。
余談ですが、通常カメラメーカー毎にレンズマウントが違うので、他メーカーのレンズは基本的に使えないんですが、マイクロフォーサーズ規格のレンズは他社のものでも使えます。
35mm換算とは?
なぜか写真の世界では、画角をレンズの焦点距離で表すのが、常識になっています。
例えば、標準の焦点距離と言われる50mmは対角46°、水平40°が写るレンズなんです。
各メーカーがレンズごとに写る範囲を画角であらわせば35mm換算は本来不要なんですが、いろんなセンサーサイズがあるのに焦点距離を記載しているので、35mm換算が必要なんですね。
35mm換算の焦点距離の求め方
さて、ここまで35mm換算について仕組みの部分をお伝えしましたが、自分のレンズが35mm換算で何mmのレンズか知りたい時の求め方を紹介します。
と言っても、特に難しいことはないので身構えずに読んでくださいね。
35mm換算を求める際に必要な情報は
- カメラのセンサーサイズ
- レンズに書かれている焦点距離
以上の2つです。
この2つがわかったら以下の計算式に当てはめます。
- APS-Cの場合
(レンズの焦点距離)×1.5=35mm換算焦点距離
- APS-C(キヤノン)の場合
(レンズの焦点距離)×1.6=35mm換算焦点距離
- マイクロフォーサーズの場合
(レンズの焦点距離)×2.0=35mm換算焦点距離
例えば、レンズに書かれている焦点距離が35mmの場合
APS-C…35mm×1.5=52.5mm
APS-C(キヤノン)…35mm×1.6=56mm
マイクロフォーサーズ…35mm×2.0=70mm
となります。
このように同じ焦点距離のレンズでもセンサーサイズによって結構画角が変わるんですよね。一般的に○○mmと呼ぶのは全て35mm換算での話なので、換算して考えるようにしましょう。
まとめ
35mm換算は自分の持っているカメラとレンズでの実際の画角を知るために覚えておきたい基礎知識です。
ただ、難しく考えてしまうと楽しくなくなると思いますので、まずは知識として覚えておいてほしいです。