以外と簡単!「月」の写真をキレイに撮影する7つのポイント

月WB自分で設定 撮影のコツ
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夜空に浮かぶ「月」

写真を始めたら、撮ってみようかなーと思う被写体ですよね!クレーターまでしっかりと写る月の写真を撮るのはいろいろな機材が必要だと考えてしまうかもしれませんが、実は「月」の写真は意外と簡単に撮ることができるんです。

今回は月の写真をキレイに撮るためのポイントを紹介します!

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望遠レンズを使う

まずは、一番重要なのが、ココ。ある程度の大きさで月が写る望遠レンズでないとクレーターまで写る写真を撮ることができないです。

大体、できれば35mm換算で300mm程度の望遠レンズは欲しいところです(200mmでも何とか撮れるかも)。使っているカメラがフルサイズなら300mm、APS-Cなら200mm、マイクロフォーサーズなら150mmぐらいのレンズを用意しましょう。

35mm換算についてよくわからないなら以下の記事をどうぞ!

【用語解説】35mm換算って何?
カメラ雑誌をみているとレンズのレビューなどに、焦点距離:23mm(35mm換算35mm)などと書かれているのを目にすることはありませんか?これを見ただけでは正直なんのこっちゃって人かなり多いと思います。今回はそんなよくわからない35mm換算

月を撮るには明るいレンズは必要ないので、一眼レフのダブルズームキットのレンズでも大丈夫です。

これなら250mm(kissはAPS-Cなので、35mm換算で400mmになります。)のレンズが付いてくるので、十分に撮れます。

後は、1万円台から買えるこのぐらいのクラスのレンズでも十分に撮れます。

コンデジの場合

1-2万円で買えるデジカメの場合月の撮影はかなり難しくなります。できれば、光学10倍ズームぐらいのズーム機能があるカメラをオススメします。

カメラのモードはシャッター優先モード(Tvモード)にする

望遠レンズを使う時に気を付けなくてはいけないのが、手ブレ。もちろん、三脚を使うことで手ブレを防ぐことができるんですが、実は手持ちでも撮ることができます。

ただし、シャッタースピードが遅くなると、どうしても手ブレが起きてしまうのでシャッター優先モードを使ってシャッタースピードを設定しましょう。

シャッタースピードの目安としては1/400秒程度に設定してください。大体このぐらいのシャッタースピードに設定してあれば、しっかりとカメラを持てば手ブレを起こさずに写真が撮れます。

測光モードをスポット測光にする

カメラに内蔵している露出計は通常マルチパターン測光というモードになっており、写る範囲の全体の明るさを見て露出を決定しています。

月の撮影は周りの空が暗いので、マルチパターン測光で撮影した場合、写真全体が暗いと判断されて自動で露出を上げてしまいます。その為、月が明るく写ってしまい、白飛びしてしまう。ということが起きてしまいます。

これを解消するために測光モードをスポット測光というモードにしておきます。スポット測光とはAFポイントにある被写体の明るさのみの露出を調べて写真を撮るというもので、AFポイントを月に合わせてシャッターを切ることで月の明るさを適切な状態で撮影できます。

明るさは露出補正で変える

この状態で写真を撮ってみて月が暗いor明るい場合は露出補正で明るさを変えましょう。大体-0.3EVぐらいにすると、クレーターなどもしっかりと写ると思います。

Tvモード+スポット測光以外にもMモードでも撮影可能。

シャッター優先モードでの撮影以外にもマニュアルモードでの撮影が可能です。

マニュアルで撮影する場合は、シャッタースピード1/400、絞りF5.6-8.0、ISO感度200-800ぐらいの間で設定していきます。

絞りとISO感度に幅があるのは、満月・半月・三日月などで月の明るさが違うためです。

満月の場合はシャッタースピード1/400、絞りF5.6、ISO感度200で明るさは十分にとれます。(全体をハッキリと移したい場合、シャッタースピード1/400、絞りF11、ISO800の方がいいかも。)

半月・三日月は満月に比べて暗くなるので、ISO感度を上げたり、絞りを開けて明るさを調整します。

撮った写真をその場で見れるのが、デジタルカメラの利点なので色々と試してみましょう。

月トリミング前
(シャッタースピード1/400、絞りF8.0、ISO感度400、焦点距離35mm換算450mm)

設定がある程度正しければ、このぐらいにはうつるはずです。

このへんの設定は段について理解しているとわかりやすいので、良ければ以下の記事をどうぞ

【解説編】初心者がつまずく「○段」・「○EV」って何?
写真に興味が出てきてカメラ関係の雑誌を読むと目にする「○段」や「○EV」の文字。よく「露出補正にてプラス1/3EVで撮影」なんて言葉が書いてますよね。写真の露出のことだとはわかるけど、いまいち何を言っているのかよくわからない…そんな「○段」
【実践編】初心者がつまずく「○段」・「○EV」って何?
前回は【解説編】ということで、段・EVとは何か?というところをお話ししました。前回の記事はこちら↓さて、今回は【実践編】です!段・EVについて理解を深めるために実際のカメラで設定を変えながら明るさの変化を見ていきたいと思います。記事を読んで

トリミングをする

月トリミング前

上の設定で撮ると、月はこんな感じでうつるはずです。(35mm換算300mmや200mmで撮った場合は月がもう少し小さくなります。)

このままだとやや小さいので、PCに写真を取り込んでトリミングをしていきます。

トリミングはPCに元々入っている「フォト」などのアプリでもできますし、RAW現像ソフトでもできます。メーカー純正のものやLightroomなどがあればそのソフトを使うといいです。

月WB自分で設定

必要なぶんだけトリミングすれば、こんな感じで月が大きくなります。最近のカメラは2000万画素以上のものが多いので、このぐらいトリミングしても十分に鑑賞できる写真が仕上がりますよ!

写真加工で仕上げる

トリミングをしたあとは、こだわる人は写真に加工していきましょう。

まずは、クレーターをクッキリと見えるようにするために、シャープをかけるといいです。ソフトによっては「精細度」「明瞭度」などの名前になっている場合もあります。

次に、写真のハイライト・シャドウ部を調整していきます。基本的にはハイライトを調整して、クレーターが引き締まった感じになればOKです。

その他の調整は好みに応じてどうぞ!

WBを変えて自分のイメージの月の色に

撮影時や加工時にWB(ホワイトバランス)を変えることで自分の思い描いた月の色にすることができます。

月WB曇り
WB曇天

 

月WB蛍光灯
WB蛍光灯

 

月WB太陽光
WB太陽光

こんな感じでWBを変えることで同じ月でもかなりイメージを変えることができます。

自分でWBを細かく設定したい人はRAWで撮影すれば、現像ソフトで納得のいく色になるまで設定を変えられるので、RAWでの撮影をオススメします。

まとめ

キレイに月を撮ることができる方法を7つ紹介しました。

実際は望遠レンズさえあれば、月を撮るための準備は80%ぐらいは終わるので月を撮ってみたい人はまずは望遠レンズを用意しましょう!

その後の設定は書いてあることをそのまま実践してもいいですし、試行錯誤しながら撮影をしても大丈夫。

まずは、気軽に月に撮影にチャレンジしてみてくださいね!

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