【解説編】初心者がつまずく「○段」・「○EV」って何?

【解説編】初心者がつまずく「○段」・「○EV」って何?

写真に興味が出てきてカメラ関係の雑誌を読むと目にする「○段」や「○EV」の文字。よく「露出補正にてプラス1/3EVで撮影」なんて言葉が書いてますよね。

写真の露出のことだとはわかるけど、いまいち何を言っているのかよくわからない…そんな「○段」「○EV」について解説します。

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段とEVは同じもの

まずはじめに知っておいてもらいたいのは、「○段」と「○EV」というものはまったく同じ意味のものです。

英語で表記するか日本語で表記するかの違いしかないということをまずは覚えておきましょう。

つまり、「露出補正マイナス2/3段で撮影」は「露出補正マイナス2/3EVで撮影」と置き換えてまったく問題ないです(笑)

ただし、EVのみ分数ではなく、少数で表記することもあり、1/3段は0.3EV、2/3段は0.7EVとかかれることもあります。

1段を超えて細かい段数での表記の場合、5/3段と書かれてもわかりにくいので、1.7EVと書かれることもあります。

この記事では、以下全て「○段」という表記で統一していきますね。

段とは何なのか?

簡単にいってしまうと写真の明るさを示す基準です。そして写真の明るさを決めるためには絞り(F値)・シャッタースピード・ISOの3つの設定する必要があります。

この仕組みがよくわからない人は以下の記事をどうぞ!

この「段」という基準ですが、「1段明るくする」と写真の明るさが2倍になります。反対に「1段暗くする」と写真の明るさは半分になります。つまり、今撮っている写真の2倍明るい写真が「1段明るい写真」ということですね。つまり、露出が1段あがるごとに2で写真が明るくなっていくものなんです。(実際、どの程度写真が明るくなるかは写真を撮ってみて体感したほうがいいです。)

では、絞り・シャッタースピード・ISOのそれぞれ「段」の関係性を解説していきます。

 絞りと段の関係性

絞りの1段とは今設定している絞りを基準にして、F値を大きくしたり、小さくすることで変えることができます。

F値1.0を基準にして、1段づつ暗くしていくと、

F1.0→1.4→2.0→2.8→4.0→5.6→8.0→11→16…

といったようになります。上のF値が一般的にはよく使われるF値ですね。

F1.4から2.0にすると明るさが半分になるといったものです。

「私のカメラはここに書いてない数字もF値のところに出るよ!」と言う人もいますよね。大体の一眼レフはF値を1/3段ごとに設定することが出来るので、実際に自分でF値をいじると

F1.4→1.6→1.8→2.0→2.2→2.5→2.8→3.2→3.5→4.0→4.5→5.0→5.6

といったようにカメラには表示されると思います。

例えば、今の設定がF4.0だとした場合、F2.8にすることを「絞りを1段開ける」F5.6にすることを「絞りを1段絞る」といいます。

同じように今の設定がF3.2の場合、F2.2にすることを「絞りを1段開ける」F4.5にすることを「絞りを1段絞る」といいます。

実際のカメラの設定の場合、ほとんどのカメラが初期設定だとダイヤルを1回動かすと、1/3段ずつ絞りを変えることが出来るので、F値を大きくするほうにダイヤルを3回動かすと明るさが半分になり、F値を小さくするほうにダイヤルを3回動かすと明るさが2倍になるということを覚えておきましょう。

ちなみにレンズによってF値を小さく(絞りを開ける)できる下限が決まっているので、持っているレンズによってはF1.4などは設定できない場合がありますよ。

 シャッタースピードと段の関係性

シャッタースピードと段の関係性は絞りよりはわかりやすいと思います。

シャッタースピードを1段で表記すると

SS=1/8000→1/4000→1/2000→1/1000→1/500→1/250→1/125…

となります。

シャッタースピードの1段はシャッターが開いている時間が倍になれば1段明るくなりシャッターを開けている時間が半分になれば1段暗くなります。

例えば、今のシャッタースピードが1/250秒の時にシャッタースピードを1/125秒にすると、1段明るくなります。また、1/500秒にすると、1段暗くなります。

シャッタースピードも1/3段ずつダイヤルで動くので、実際は

SS=1/8000→1/6400→1/5000→1/4000→1/3200→1/2500→1/2000
1/1600→1/1250→1/1000→1/800→1/640→1/500

というようにカメラには表示されます。

これも絞りと同じようにダイヤルを3回動かすと明るさが1段変わるようになっています。

また、シャッタースピードもカメラによって設定できる範囲が異なります。1/8000秒などはハイアマチュア向け以上のカメラでしか設定できないことがほとんどです。

ISOと段の関係性

最後にISO感度と段の関係性ですが、これも比較的覚えやすいと思います。

ISO感度を1段で表記すると、

ISO100→200→400→800→1600→3200→6400→12800→25600…

となります。

ISO感度の1段はISOの数値が倍になれば1段明るくなり、数値が半分になれば1段暗くなります。

例えば、今のISO感度がISO800の時にISO感度を1600にすると、1段明るくなります。また、400にすると、1段暗くなります。

ISO感度も1/3段ずつ設定を変更できるので、実際のカメラでは

ISO100→125→160→200→250→320→400→500→64→800→1000→
1250→1600→2000→2500→3200

となります。

ISO感度も設定できる範囲がカメラで異なります。数値が大きくなるにつれて最近のカメラでしか設定できないことがあります。

余談ですが、最近Nikonから発売されたフラッグシップ機「D5」はなんとISO3280000まで設定可能です。(桁多すぎて逆にわかりにくいw)

!注意点!

ここまで、段とそれぞれの設定の関係性について書いてきましたが、それぞれの項目を変更して明るさが変わるのはマニュアル(M)モードのみです。

Avモード、Tvモードではカメラが露出を制御するので、絞りやシャッタースピードの設定を変えても明るさは変わらないのでご注意を!

Avモード、Tvモードで明るさを変えたい時は露出補正機能を使いましょう!

まとめ

それぞれの設定と段の関係性について解説しました。数字がたくさん出てきてそんなのイキナリ覚えられない!という人は以下の項目だけでも覚えてくださいね。

絞り

  • F値が小さいほど明るくなり、大きいほど暗くなる。
  • 使うレンズによっては設定できないF値がある
  • F1.4→2.0→2.8→4.0→5.6→8.0→11あたりがよく見るF値。

シャッタースピード

  • シャッターを開けている時間が長いほど写真が明るくなり、短いほど暗くなる。
  • カメラによってシャッタースピードを設定できる範囲が異なる
  • 1/2000→1/1000→1/500→1/250→1/125あたりがよく見るシャッタースピード

ISO

  • ISOの数値が大きいと明るくなり、小さいと暗くなる
  • カメラによってISO感度の範囲が異なる
  • 200→400→800→1600→3200→6400あたりがよく見るISO感度

これを覚えておけば、とりあえずは大丈夫。細かい数字はじょじょに覚えていきましょう!

さて、今回はここまでにします!

次回はそれぞれの設定をからめながら、実際に写真を撮って理解していく【実践編】をアップしますので、少々お待ちを!(2016.10.06記事追加しました!)

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